オンライン展示会(バーチャル展示会)のおすすめプラットフォーム5選!
イベントマーケティングの代表的な手法として知られる展示会や見本市。従来は特定の会場に人が集まって行われるのが一般的でしたが、近年ではバーチャル空間を構築してオンラインで開催するケースも増えてきています。
そこで今回は、オフラインからオンラインへ切り替えたい方やこれからオンライン展示会に挑戦したいと考えている方に向けてオンライン展示会(バーチャル展示会)の基本を徹底解説。
オンライン展示会の主な出展方法やオンラインで開催するメリット・デメリットなどを踏まえたうえで、おすすめのプラットフォームを5つ厳選して紹介していきます。自社にあったプラットフォームを選ぶための比較ポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
オンライン展示会(バーチャル展示会・Web展示会)とは
オンライン展示会(バーチャル展示会・Web展示会)とは、インターネット上で実施する展示会や見本市のことを指します。
近年ではオンラインイベント専用のプラットフォームも多数登場しており、ライブ配信で自社製品をPRしたり、Web会議システムと連携してリアルタイムで商談したり、3DCGやARなどを用いてリアルに近い体験を来場者に提供したり、非対面・非接触ながらも対面さながらの環境で販促活動や営業活動ができるようになっています。
オンライン展示会の主な出展方法
オンライン展示会の出展パターンは大きく分けて2つあります。
・合同出展型 ・自社開催型 |
それぞれの特徴を確認していきましょう。
合同出展型
合同出展型とは、1つの展示会に複数の企業が合同で出展する形式です。イベント主催者が企画する展示会にブースを出展するのが一般的で、特設サイトの構築から宣伝までを主催者側で行ってくれるため、オンライン展示会を初めて実施する企業でも比較的参入しやすくなっています。
また、参加企業が複数に及ぶ合同出展型は自社開催型に比べて集客力が高い傾向にあるため、自社だけでは集客が見込めない企業にもおすすめです。裏を返せばライバルが多いことにもなるので、コンテンツ制作には工夫を凝らす必要がありますが、認知度を高めたい企業にとっては、自社の魅力をアピールする絶好の機会となるでしょう。
自社開催型
自社開催型とは、1つの企業が単独で展示会を開催する形式です。合同出展型よりも自由度が高く、企業独自のカラーを存分に打ち出せるため、商品・サービスの魅力を効果的にアピールできます。自社のコンテンツがライバルに埋もれてしまうこともないため、うまくいけば合同出展型よりも高い成果を期待できるでしょう。
ただし、自社開催型の場合は、企画から集客、運営まで、一連の業務をすべて自社で手配しなければならないため、金銭的にも人的にも多大なコストが発生します。予算やノウハウのある企業であれば問題ないかもしれませんが、この手のイベントを初めて開催する場合は想定以上に負担が大きくなる可能性もあるため、じっくり検討したうえで開催の可否を決定するようにしましょう。
オンライン展示会を行うメリット・デメリット
では、オンラインで展示会を行うことにより、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。デメリットとともに確認しておきましょう。
メリット
主なメリットとして、次の4つが挙げられます。
・リアルの展示会に比べて費用を抑えられる ・時間や場所の制約を受けない ・天候に左右されない ・参加者のデータを収集・分析しやすい |
上から順に解説していきます。
リアルの展示会に比べて費用を抑えられる
従来のように物理的な会場を設けてイベントを開催する場合は、施設使用料やブースの設営費、会場で配布する販促物の制作費、展示会当日のスタッフの交通費や宿泊費など、オフラインならではのコストがそれなりに発生します。
しかし、オンライン展示会の場合は、一連の工程をWeb上で完結できるため、これらの費用が発生しません。プラットフォームの使用料やコンテンツの制作費はかかってきますが、リアルの展示会に比べれば、格段に費用を抑えることができるでしょう。
時間や場所の制約を受けない
リアルの展示会は特定の会場まで足を運ばなければならないため、人によっては参加へのハードルが高くなってしまいます。遠方に住んでいて参加できなかったり、移動にかかる時間や手間を考えて参加を断念したり、興味はあるけれど現地まで行くのは難しいという人も出てくるでしょう。
その点、オンライン展示会は、インターネットにつながる環境さえあればどこからでも好きなタイミングでアクセスできるため、時間や場所に縛られることがありません。さまざまな要因により参加を諦めていた人でも気軽に視聴できるのは、出展者と来場者の双方にとって大きなメリットといえるでしょう。
天候に左右されない
オフラインの展示会では、天候や公共交通機関の乱れなどによって集客率が左右されることも珍しくありません。場合によっては、イベント自体の中止や延期を余儀なくされることもあるでしょう。
一方、自宅にいながら参加できるオンライン展示会は、天候や災害などの影響を受けづらいため、比較的安定した集客が期待できます。悪天候の場合は移動時に危険も伴いますが、オンラインであればそうしたリスクもないため、出展者・来場者ともに大きなストレスを感じることなく安心感を持ってイベントを楽しめるでしょう。
参加者のデータを収集・分析しやすい
オンライン展示会プラットフォームの中には、来場者のリード情報やログデータを自動で取得・蓄積できる機能を搭載しているサービスが多く存在します。
オフラインイベントで得られる情報よりも詳細な情報を自動で手軽に収集し、素早く分析に回せるため、効率よくPDCAを回せるでしょう。
デメリット
続いて、デメリットを紹介していきます。
・物理的な体験を提供できない ・積極的なアプローチが難しい |
詳しく見ていきましょう。
物理的な体験を提供できない
最大のデメリットは、来場者にリアルな体験を提供できない点です。
3DCGやAR・VRなどのリッチコンテンツを用いて臨場感のある空間を構築することはできますが、オンラインの場合は、実際に商品を手に取ったり、その場で試飲や試食をしたりといった物理的な体験が基本的にできません。オンラインだからこそ提供できる体験もありますが、業種によっては実体験を提供できないことがネックになることもあるでしょう。
積極的なアプローチが難しい
オフラインで展示会を開催する場合は、来場者に声をかけたり、チラシを配布したりと出展者側から積極的にお客さんを呼び込むことができます。しかし、オンラインの場合は相手の状況が見えづらいため、どうしても待ちの姿勢になってしまうケースが多いです。
チャット機能や音声通話機能などを活用して来場者に話しかけることもできますが、対面に比べるとコミュニケーションが取りづらいかもしれません。
オンライン展示会プラットフォームを選ぶ際の3つの比較ポイント
ここからは、自社に合ったオンライン展示会プラットフォームの選び方について解説していきます。製品・サービスによって特徴や強みが異なるため、以下3つのポイントを軸に比較してみてください。
①機能 ②開催規模 ③対応デバイス |
では、1つずつ説明していきます。
①機能
オンライン展示会プラットフォームには、ライブ配信機能やチャット機能、オンライン商談機能、名刺交換機能、アンケート機能など多種多様な機能が搭載されています。
出展ブースの形態もさまざまで、フル3Dで没入感のある会場を構築できたり、既存のショールームを360°パノラマカメラで撮影してその場の臨場感を再現できたりと利用するプラットフォームによってできることが異なるため、あらかじめゴールを明確にしたうえで、それを実現できるようなサービスを選択するようにしましょう。
②開催規模
オンライン展示会プラットフォームは、製品・サービスによって対応規模が異なります。
複数の企業が一堂に会する大規模なイベントを想定しているものもあれば、1企業単独のショールームや発表会など小規模なイベントに特化したものもあり、想定している来場者数によって最適なプラットフォームが変わってくるため、事前に開催規模を固めたうえで比較検討するようにしましょう。
③対応デバイス
来場者に余計なストレスを感じさせることなく快適に楽しんでもらうためには、対応デバイスにも配慮しておく必要があります。PC、スマートフォン、タブレットなど、来場者によって視聴方法が異なるため、機会損失を防ぐためにもなるべく対応デバイスの多いプラットフォームを選ぶようにしましょう。
オンライン展示会プラットフォームおすすめ5選
最後に、おすすめのオンライン展示会プラットフォームを5つ厳選して紹介します。
・EventHub ・Addval ・そのまま展示会 ・meet × meet ・ZIKU |
それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。
EventHub
「EventHub」は、オンライン開催のみならず、オフライン開催やオンラインとオフラインを融合させたハイブリッド型にも対応したイベントプラットフォームです。登録フォームの作成から参加者の管理、来場者データの収集・分析まで、イベント運営に関わる一連のプロセスを一括で管理できるため、効率よく業務を進めることができます。
オンライン商談機能や来場者と出展企業の交流を促進するマッチング機能など、コミュニケーションを活性化させるための機能も搭載されているので、自社の魅力を積極的にアピールできるでしょう。
公式サイト:EventHub
Addval
「Addval」は、IT技術を駆使して臨場感あふれるオンライン展示会を実現できるサービスです。
実際の施設を360°パノラマビューワーで再現し、Google ストリートビューのように会場探索できる「Addval 360°VR Real+」や、3Dで仮想のイベント空間を構築できる「Addval 360°VR Fantasy+」など、オンラインならではのユニークなサービスが用意されており、自社の商材を効果的にPRできます。
開催前の集客施策や開催後の商談支援などコンテンツ制作以外の部分もサポートしてくれるため、ノウハウが少ない企業でも比較的スムーズにイベントを開催できるでしょう。
公式サイト:Addval
そのまま展示会
「そのまま展示会」は、ハイクオリティな3DCGで没入感のあるバーチャル空間を構築できるイベントプラットフォームです。3Dの仮想展示会場に出展者ブースが設置できるようになっており、来場者はクリックで会場を移動しながら興味のあるブースへ訪問できるようになっています。
リアルタイムで動画を配信したり、オンラインで名刺交換や商談を行ったり、さまざまな手段で来場者にアプローチできるため、オンラインでもオフラインさながらの密なコミュニケーションをとることができるでしょう。
公式サイト:そのまま展示会
meet × meet
「meet × meet」は、商談機会の創出にこだわって開発されたBtoB企業向けのオンライン展示会プラットフォームです。気軽に話しかけやすいようブースごとに出展者の顔がアイコンで表示されており、来場者はその場で担当者に商談を申し込めるようになっています。
また、会場マップで各ブースの来訪人数をリアルタイムで確認できるのも特徴の1つ。人気のブースや穴場のブースを一目で把握できるほか、各ユーザーの顔アイコンにより人の気配も感じられるため、オンラインでありながらオフラインイベントさながらの熱気を感じられるでしょう。
公式サイト:meet × meet
ZIKU
「ZIKU」は、3D仮想空間でアバターを通じて来場者とリアルタイムにコミュニケーションがとれるメタバースイベントプラットフォームです。
来場者はアバターを利用してバーチャル空間を自由に歩けるようになっており、実際に展示会場を散策しているような感覚で各ブースに訪問できます。
また、出展ブースからも音声で来場者に話しかけられるようになっており、企業側から積極的にお客さんを呼び込むことも可能です。各来場者の属性や行動履歴なども確認できるようになっているため、シチュエーションに応じて効果的なアプローチを仕掛けることができるでしょう。
公式サイト:ZIKU
オンライン展示会に出展して顧客接点を増やそう!
これまでは物理的な会場を設けて開催するオフラインの展示会が主流でしたが、今やオンライン展示会もイベントマーケティングの手法の1つとして確立しつつあります。
オンライン・オフラインともにそれぞれ強みと弱みがあるため、一概にどちらがよいとはいえませんが、時間や場所の制約を受けることなく幅広い層にリーチできるオンライン展示会は、多くの企業にとって実施メリットの大きい手法といえるでしょう。
後半で紹介したように、現在はオンライン展示会プラットフォームもたくさん登場しています。それぞれ得意分野が異なるため、各製品・サービスの特徴を比較しながら自社に合ったものを選んでみてはいかがでしょうか。
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