Vlogとは?特徴や始め方をわかりやすく解説!
海外で人気のVlog配信(Vlogger)の知名度は、徐々に日本でも増えています。YouTubeやTikTokなどの動画配信SNSが人気になっているのも理由の1つです。
今後日本のVlog市場は、さらに伸びていくと考えられます。Vlogに興味がある、Vloggerで人気になるにはどうすればいいのかと思う人もいるはずです。
そんな人たちのために、本記事ではそもそもVlogとはなにか、YouTube(YouTuber)となにが違うのかを解説します。Vlogのメリット・デメリットや初心者のための始め方も紹介しています。ぜひ参考にしてください。
目次
Vlogとは?どんな特徴がある?
Vlogとは「Video Blog(ビデオブログ)」の略で、日常風景を動画としてアップロードするコンテンツです。読み方は「ブイログ」です。
文字と写真だけのブログと比べて、Vlogは映像と音声で日常を伝えます。そのため情報量が多く、視聴者に臨場感を与えられるのが大きな特徴です。内容だけでなく、動画編集もできるので、まるでドラマや映画を見ているような感覚になります。
2020年4月に「DJI JAPAN株式会社」が発表した意識調査によると、Vlogの認知度は10代で50%超え、20代でも30%超えと若い人に人気です。テレビ離れが伝えられている近年、ますます動画コンテンツの需要が増えているのがわかります。
Vlogで視聴者が求める3つのこと
Vlogは配信者だけでなく、視聴者にも「共感」「憧れ」「追体験」を与えてくれるコンテンツです。
配信者の日常に共感し、似たようなライフスタイルに親近感を持ってくれます。また、自分と全く違うライフスタイルの場合は、配信者の生活に憧れを持つ人も多いです。
そして、旅行や食べ歩き系などのVlogは、視聴者も一緒に旅をしているような追体験ができるのです。これらに感情を動かされることによって、視聴者はもっとVlogを見たいと感じるようです。
Vlogを載せる主な媒体
Vlogはいわゆる動画配信コンテンツです。特定のプラットフォームは存在せず、動画を載せられるSNSであれば、何でも大丈夫です。とくにVlog掲載が多い媒体をまとめたので参考にしてください。
とくに、動画配信コンテンツとして有名なYouTubeでVlogを始める人が多いです。投稿数もダントツで、専用チャンネルを作っている人もたくさん見かけます。
VlogとYouTuberとの違い
ちなみに、VlogとYouTuberの違いには明確なものはありません。境界線は曖昧ですが、一般的には「日常」か「非日常」かでざっくりと区別されています。
Vlogは、配信している人をVlogger(ブイロガー)と呼び、自分を主役にした日常を配信者に見てもらって共感を得るコンテンツです。
YouTuberは、企画を練って演出を考え、視聴者を楽しませるエンターテインメント的なコンテンツです。
ただし、先にも書いた通り境界線が曖昧なので「Vlog系YouTuber」のような呼び方をすることもあります。
Vlogのメリット・デメリット
日常を映像と音声で配信・視聴できるVlogのメリット・デメリットを、配信者・視聴者に分けて簡単にまとめました。どんなコンテンツか気になっている人は、ぜひ参考にしてください。
Vlogのメリット
Vlogは配信者・視聴者ともにメリットが多いです。
配信者のメリット
- 日常の思い出を映像で残せる
- 自分の価値観を共有できる
- 承認欲求を満たせる
- 動画編集スキルが身につく
- 収益を得られる可能性がある
視聴者のメリット
- 暇つぶしになる
- Vlogで情報収集ができる
- 疑似体験が可能
- 目標や将来の夢に繋がるケースがある
配信者に至っては、収益が得られるケースもありますし、動画スキルが身につくと仕事として役に立つなど将来性もあります。視聴者に関しては、共感や疑似体験ができるだけではなく、憧れから目標や夢に繋がるかもしれません。人生が変わるきっかけになる人もきっといます。
Vlogのデメリット
Vlogのデメリットは、視聴者はあまりありません。どちらかと言えば、配信者にとってのデメリットのほうが多いです。
配信者のデメリット
- 時間と労力が意外とかかる
- 機材を揃えだすと浪費が多くなる
- プライベートや身元がバレる可能性がある
- 再生数が伸びにくい
視聴者のデメリット
- ライフスタイルが引きずられることがある
- ハマりすぎると投げ銭などで浪費してしまう
配信者はVlogにハマりすぎると、時間や労力だけではなくお金まで費やす可能性があります。最初はスマートフォンで撮影していたのに、本格的なカメラや編集ソフトを購入したという声を聴いたことがあるほどです。視聴者に関しては、投げ銭などで課金しなければ酷いデメリットはないので気にしなくても大丈夫です。
Vlogを始める主なきっかけ
Vlogの特徴やメリット・デメリットがわかったところで、始めている人がどんなきっかけだったのか気になってきますよね。そこで、ネット上で上がっている主なきっかけを集めてみました。
- 配信されているVlogを見て憧れた
- 当たり前の日常が魅力的に見えた
- 日常動画なら自分にもできると思った
- 有名になって承認欲求を満たしたい
- トーク力がなくても平気だから
中でも、すでに投稿されているVlogを見て憧れたという声が多かったです。まさに視聴者が求める「憧れ」を満たしている動画コンテンツと言えます。身近なものを配信するからこそ、ハードルが低く自分にもできそうを感じるのではないでしょうか。
Vlogを始める際の注意点
スマートフォンやSNSが普及している現代、ネットリテラシーが重要となります。Vlogを始める際にも、著作権やプライバシーなどを意識して、できる限りのリスクヘッジはしておくべきです。炎上する原因にもなります。
- 著作権フリーの素材を利用する
- 関係ない第三者が写りこまないようにする
- 個人の特定に当たるものは編集する
- セキュリティ意識を高める
Vlogでは、とくに上記で記載した4つのことには注意しておきましょう。
著作権フリーの素材を利用する
Vlogは、日常の動画に音楽や画像などの素材を組み込んで編集する人が多いです。著作権フリーの素材を使うようにしましょう。
たとえば、有名な人気アニメの主題歌をBGMにしたとします。版権元だけではなく、JASRACや日本レコード協会などから無断使用だと訴えられる可能性があるんです。画像やイラストもそうです。知らずに使ってしまうと、使用料を請求されるケースもあるので気を付けてください。
関係ない第三者が写りこまないようにする
特に野外で撮影する際は、関係ない第三者が写りこまないようにしましょう。肖像権違反やプライバシー侵害に当たるリスクがあります。
仮に映り込んでしまった場合は、モザイク処理をするなど編集で人物を特定できないようにしてください。
個人の特定に当たるものは編集する
室内・野外ともに個人の特定に当たるものはすべて編集で消しましょう。
例えば、電柱の住所や室内に放置されている請求書などです。近年のカメラは高画質なので、小さく映り込んでしまっていた場合でも特定に繋がるリスクがあります。
セキュリティ意識を高める
SNSは、アカウントの乗っ取りに合う可能性があります。パスワードは関係ない文字の羅列にする、定期的に変更するなど心がけたほうが良いです。
また、むやみにアカウント連携をさせない、カード情報などをSNSに持たせないようにすることも大切です。収益が出てき始めたころや、有名になったときは気が緩みやすいので特に気を付けてください。
Vlogは顔出ししなくても良い
Vlogで顔出ししている人は多いですが、実は必須ではありません。顔出ししなくても、配信者の視点で動画を作るなどでアレンジが可能です。
実際に、チャンネル登録者数が10万人超えや、再生回数が数十万回以上のVlogでも顔出しをしていない動画はたくさんあります。中には、声すら入れていないものもあるほどです。
顔出しは、ファンを獲得しやすい・動画の差別化ができるというメリットがありますが、その反面で身バレがしやすい・炎上するとデジタルタトゥーになるなどのリスクも生じます。収益化する人は、勤め先が副業禁止かどうかも関わってくるので、顔出しすべきかの判断はきちんとしておいたほうが良いです。
初心者向け!Vlogの始め方まとめ
Vlogを投稿してVloggerになりたい人向けに、始め方をまとめました。
- 始め方①:撮影機材を準備
- 始め方②:テーマを決める
- 始め方③:動画の撮影・編集
- 始め方④:Web上に投稿
実際に行う工程はもう少し多いですが、4ステップに分けて解説していきます。
始め方①:撮影機材を準備
Vlogは動画コンテンツです。動画を撮影できる機材を準備しましょう。もちろん、スマートフォン1台あれば十分な撮影はできます。あまりに古いスマートフォンだと画質が気になりますが、直近2年以内のスマホであれば問題ありません。手振れ防止機能がついているものもあります。
それでも、スマートフォン以外の機材が欲しいなら、まずは安いミラーレスカメラがおすすめです。また、動画編集ソフト・アプリも用意しておきましょう。無料のもので問題ありません。
始め方②:テーマを決める
機材の準備ができたら、次は動画のテーマを決めてください。日常・料理・ペット・旅行など、何でもよいです。まずは自分が撮りたいものから始めるのもありです。テーマに悩むなら、有名なVloggerの動画を見て自分に合っているものを探しましょう。
始め方③:動画の撮影・編集
いよいよ動画の撮影・編集です。自撮り棒や三脚などがあると、アシスタントがいなくても1人で撮影できます。最初は、こだわりすぎずにまずは1本作ってみるという気軽さでやってみると良いです。
撮影が終わったら、動画を編集しましょう。最低限、載せてはいけないものが写っていないかを確認し、映り込んだものをぼかす作業からしてみてください。
始め方④:Web上に投稿
編集が終わったら、実際にVlogを投稿してみましょう。有名なプラットフォームだとYouTubeですが、すぐに反応が欲しいのであればXやInstagramに載せてみるのもアリです。
視聴者の反応を見て、次はどうすればよいのか、違うプラットフォームのほうが良いのかを考え、2本目に活かしてみてください。
Vlogでよくあるテーマと動画事例
Vlogでよくあるテーマと動画事例をまとめてみました。有名なVloggerの動画を載せているので、どんなものがあるのかの参考にしてください。さらに気になった場合は、SNSで実際に検索してみると良いです。
暮らし
暮らしのテーマは、日々のルーティンワークや、一人暮らしのリアルな様子を載せているケースが多いです。生活音の心地よさなど、観る人に「共感」してもらうためのVlogとなります。もちろん、地方(田舎)や海外の生活を除くこともできます。
naoさんのVlogは「自分らしさ」「ルーチンワーク」を主なテーマとしています。自身のライフスタイルを全面的に出しつつ、聞き心地の良い音楽をBGMに設定しています。
料理・グルメ
料理系は主に2種類あり「調理場面」か「飲食場面」を全面的に押し出しているものが多いです。よくあるのは、前者は料理研究家、後者はおすすめのお店紹介系です。
nanaさんのVlogは「一人暮らしのOL飯」系が多いです。これから一人暮らしを始める人向けの料理があるうえ、どういう食生活をしているのかの勉強ができます。動画編集自体も、難しいことはしていないのでどういう編集をすれば良いのかの参考にもなります。
ペット
ペット動画は鉄板の人気テーマです。ペット自慢でも良いですし、ペットとの生活をありのまま見せるVlogも人気です。暮らしのテーマよりでもあります。ペットに関しては、基本的に無音のVlogも数多くあります。
かご猫 Blogは、田舎のおばあちゃんと猫の生活をありのままに出したVlogです。音はほとんど入っていませんが、チャンネル登録者数が33.8万人を超えているほど人気です。編集も基本的にしていないのが特徴的とも言えます。
ファッション・メイク
ファッション・メイクは、とくに10~20代の女性に人気のテーマです。雑誌ではわかりにくいファッションやメイクのポイントを解説しているものが多いです。また、おすすめの商品紹介や、買ったもののレビューなどもあります。
タレントの益若つばささんも、Vloggerです。有名人のリアルなファッションやメイクを、動画という身近な存在で見ることができます。一般人でもすぐにできるスキンケアやメイクのやり方は、女性なら1度は見たいと思いますよね。
旅行
旅行のテーマは、国内・海外旅行を撮影したVlogです。基本的にはプライベート感を出しつつ、現地のリアルな雰囲気を伝えるので視聴者が疑似体験できます。中には、まるで映画のような編集をしつつ、作品として惹きつけるものもあります。
koldさんは、世界的に有名な旅Vloggerです。編集もですが、旅行先は圧巻と言えるとこばかりで、まさに疑似旅行ができるVlogと言えます。魅せることを重視しているので、画質や撮影方法にもこだわりを感じます。
動画ニーズが高まるとVlogでマーケティングがしやすくなる
動画コンテンツの中でも、ありのままの日常を配信するVlogは実はマーケティングにも活かせるんです。主に「ファンベース」「インフルエンサー」の2つの手法に有効です。
配信者と視聴者の距離が近く親近感が湧きやすいVlogは、ファンベースマーケティングとの相性が抜群です。固定ファンを作って情報を拡散してもらい、知名度の拡大につなげやすいです。リピーターが増えやすくなることもメリットと言えます。
また、有名なVloggerの動画に登場させてもらうことで色んな人に見てもらう「インフルエンサーマーケティング」も可能です。
これらはビジネスだけでなく、個人の収益化にも活かせる手法です。いまや芸能人や大手企業でなくとも、影響力が強い人が多いので、情報の拡散と話題性にはVlogは持って来いと言えます。どこにチャンスが転がっているかわからないので、試しにチャレンジしてみるのも良さそうです。
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