無料で使えるWebアンケート作成ツール10選+有料サービス3つ紹介
市場調査や課題の発見、解決、顧客満足度調査など、ビジネスを行う上でアンケートの実施が必要となる場面は少なくありません。
Webアンケート作成ツールを導入すれば、ネット上で簡単にアンケートを作成でき、回答、集計まで行ってくれます。高機能なものになると、アンケート回答者に対して、あらかじめ設定しておいた特典やポイントを自動で付与をすることも可能です。
本記事では、Webアンケート作成ツールを利用するメリットや選び方のポイントを解説。また、無料でアンケート作成ができるツールを中心に、有料サービスまで含めてご紹介いたします。
目次
Webアンケート作成ツールとは?
Web上でアンケート調査、情報収集を行うためのツールのことです。代表的な機能としては、下記のようなものが搭載されていることが一般的です。
- Web上でのアンケート項目の作成
- 質問の分岐設定
- オンラインでのアンケートの配布、回収、集計、分析
- リアルタイムで集計し、アンケート結果を表示
- PC、スマホ、タブレットなど様々なデバイスに対応
ツールによって、それぞれ機能は異なりますが、Webアンケート作成ツールを利用することで、紙ベースではできないスピーディーかつ、効率的なアンケートを実施することが可能となります。
オンラインのためコスト削減と回収の手間が省ける
オンラインで配信ができるため、紙ベースでアンケートを実施する場合と比べて、印刷費用や用紙代といったコストがかからず、アンケート用紙の配布、回収、集計の手間も省くことができます。
様々なデバイスに対応
アンケートフォームは、PCやスマホ・タブレットなど、様々なデバイスに対応しているので、普段からネットに接しているユーザーであれば、戸惑うことなく回答することができるでしょう。
ポイント付与や特典の提供も自動で行える
アンケートに答えてくれた方に対して、ポイント付与等の特典を自動で提供できるツールもあるので、目的に合ったツールを導入できれば、回収率・回答率の向上が見込め、効率的な調査を行うことができるようになります。
Webアンケートのメリット・デメリット
紙で行うアンケートと、Webアンケート作成ツールとを比べた際のメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
- 印刷の必要がない
- アンケート内容はURLやQRコードなどを送るだけ
- アンケートを実施するための場所・時間の制限がない
- 回答数の制限や、分岐などの設定を行える
- 回答後のアンケートの回収する手間も必要ない
- 紙よりも高い回収率
紙媒体であれば避けられない印刷、配布、回収、集計の手間がかからないのが、Webアンケートの魅力です。
また、Webアンケートであれば、設問ごとに回答数に制限をかけたり、回答内容に応じた分岐も自在に行うことができます。
回答者にとっても負担が少なくなるため、日常的にPCやスマホを使用している層をターゲットにアンケートを実施するのであれば、Webアンケートを利用するメリットは大きいといえるでしょう。
デメリット
- Webを利用しているユーザーに偏る
- パソコンやスマホに不慣れな層。Web使用率の低い層に対しては不向き
- 紙によるアンケートよりも回答の品質が落ちる場合がある
Webアンケートはネット接続されていることが前提になるので、スマホやPCを使用する頻度の低い層をターゲットにするのには向きません。高齢者の方などにアンケートをする場合は、紙で実施をした方が、回答率が高くなるでしょう。
またWebアンケートは紙とは異なり、本人確認ができないことから、年齢、性別などの虚偽入力や、Web特有の匿名性も加わるため、回答の質という面では、紙より劣る場合があるといえます。
Webアンケート作成ツールの選び方
ツールによって搭載されている機能は異なるため、Webアンケート作成ツールを選ぶ際は、目的に応じた機能が利用できるかどうかを確認する必要があります。
ここでは、一般的なWebアンケート作成ツールに備わっている機能について見ていきましょう。
アンケートフォーム作成機能
企業によって実施したいアンケートの内容や形式はさまざまです。自社が希望するアンケートフォームを実現できるかどうか、作成機能をよくチェックしたうえで導入を検討する必要があります。特に、アンケートの公開範囲や必須回答項目の設定。回答に応じた質問の分岐が可能かどうかは確認しておくと良いでしょう。
また、フォームデザインの自由度や、チェックボックス・プルダウンなどの回答形式についてもチェックしておくと安心です。
集計、レポート機能
集計・レポート機能は収集したデータを整理したり、グラフなどで見やすくまとめたりできます。アンケートによって収集したデータは、今後の施策を考えるうえで非常に重要なものとなります。
自社が行うアンケートの規模や内容に応じて、必要な集計・レポート機能が備わっているツールを選択しましょう。
管理機能
管理機能は、主にアンケートを行う工程を管理するためのものです。ツールを使用する人の表示や追跡機能、また複数人でデータを共有できる機能が備わっているものもあります。
どのような体制・工程によってアンケートを行うのか明確にしたうえで、必要な管理機能について考えましょう。
対応デバイス
今はパソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットなど、幅広いデバイスが利用されています。またWindows、Mac、android、iPhoneなど、OSも異なるため、Webアンケートを行う際は、マルチデバイスに対応したツールを利用する必要があります。
さまざまなデバイスに対応していれば、そのぶんアンケートの回答率も向上することが見込めます。ツールを選ぶ際は、対応デバイスについてきちんと確認しておきましょう。
無料プランのあるWebアンケート作成ツール10選
Webアンケート作成ツールは、Googleフォームを中心に、無料で利用できるものも数多く登場しています。
まずは無料で利用できるものから比較検討し、必要となる機能の有無に応じて、有料のツールを検討すると効率的に選べ、コストも削減できるでしょう。
こちらでは、無料プランが用意されているWebアンケート作成ツールを10つご紹介していきます。
1、Googleフォーム
インターネットを利用している人にはなじみの深い、Googleが提供しているアンケートフォーム作成サービスです。Googleアカウントを所持している人であれば、誰でも無料で利用可能です。
Googleドライブから作成画面に入り、アンケートフォームを作成できます。アンケート結果はGoogleスプレッドシートに蓄積される仕組みです。リアルタイムで回答を閲覧でき、速やかにデータ分析を行えます。
公式サイト:Googleフォーム
2、Asklayer
世界の15,000社を超える企業が導入しているWebアンケートサービスです。テンプレートから簡単にアンケートを作成し、Webサイトに表示させることができます。
- 他社比較で約3倍の平均表示速度を誇るため、ユーザー体験の阻害やSEOへの悪影響を防げる
- 直感的にアンケートを作成でき、回答による質問分岐も簡単
- Cookieを取得せず、最新の個人情報保護法に対応しているからセキュリティ面も安心
Asklayerはアンケートフォーム作成ツールとしてだけでなく、市場調査やリード獲得、アトリビューション分析。NPS調査(ネットプロモータースコア)、CAST調査(顧客満足度調査)の自動計算機能を搭載しているなど、マーケティングに役立つ機能も充実しています。
また、Asklayerは様々なプラットフォームと連携できるのも魅力です。Wordpressはもちろん、Shopify、Wixなど、主要なプラットフォームで簡単に利用することができます。(Shopifyは連携アプリあり)
無料プランでもWebアンケートツールとして、十分な機能を利用することができるので、マーケティング施策への活用を考えているなら、導入を検討してみることをおすすめします。
公式サイト:Asklayer
3、CustomForm
CustomFormは2つの無料プランが用意されており、メールアドレスの登録不要で使える無料のトライアルプランは、アンケートフォームの作成・公開、回答数無制限。メールアドレスの登録で利用できるベーシックプランなら回答データのダウンロードも可能になります。
有料プランも用意されていますが、無料プランでも簡易的なWebアンケートを実施するうえで十分な機能が備わっています。無料のアンケートフォーム作成ツールのなかでも利便性の高いツールです。
公式サイト:CustomForm
4、Questant(クエスタント)
市場調査を得意分野とする、株式会社マクロミルが提供しているWebアンケート作成ツールです。Web制作の専門知識がない人でもわかりやすいよう、直感的な操作で簡単にアンケートを作成できます。
豊富な種類のテンプレートが用意されており、企業の目的と好みに合わせてアンケートを作れます。また、集計結果をリアルタイムで見られるため便利です。
Questant(クエスタント)導入事例
株式会社 ABC Cooking Studio
レッスンの感想から、提供されている食材、調理器具などについてのアンケート。イベントの申し込みフォームとしてなど、事業のなかで幅広く利用。使いやすさと信頼性が導入の決め手となってとのこと。
公式サイト:Questant(クエスタント)
5、SurveyMonkey(サーベイモンキー)
アメリカのサーベイモンキー社が提供しているWebアンケート作成ツールです。外国の企業によるツールであるものの、日本語でのサポートも備わっています。
英語が読めなかったり、話せなかったりする人でも安心して利用できるでしょう。なお、このツールはアンケート結果の収集と分析機能が優れていることで知られています。収集したデータを自動グラフ化する機能もあり、結果を可視化しやすいことが魅力です。
グラフの種類や表示ラベルなども自由に変更できます。アンケートの集計機能にこだわりたい人にも向いています。
公式サイト:SurveyMonkey(サーベイモンキー)
6、ミルトーク
ミルトークは株式会社マクロミルが提供するツールです。無料の掲示板を作成し、そこに意見やアイデアが書き込まれていくスタイルになっています。なお、回答者はマクロミルの登録ユーザーとなります。
通常のアンケートと異なり、その話題に興味を持った人が気軽にコメントを投稿できることが特徴です。その結果、多種多様な人からの意見を収集できます。
直接質問したい特定のユーザーがいる場合は、チャットに招待することも可能です。チャット形式でユーザーと直接話をして情報収集を行えるため、より具体的な意見を聞くことができます。また、チャット形式であればその場で情報収集が済み、リサーチ時間の短縮にもつなげられるでしょう。
ユーザーの生の声を聞きたい、すぐに結果を確認したいという人にも向いています。
ミルトークの導入事例
株式会社メガネスーパー
ミルトークの掲示板機能「きいてミル」で募集した意見やアイデアをもとに新製品の開発、商品化を実現。また課題や改善の洗い出しなどでもミルトークを活用している。
詳しくはミルトークのサービスページ内で活用事例が紹介されています。
公式サイト:ミルトーク
7、formrun
formrunは株式会社ベーシックによって提供されているWebアンケート作成ツールです。デザイン性に優れたテンプレートが用意されており、専門知識のない人でも見栄えの良いアンケートフォームを作成できます。
また、formrunはアンケートフォームをスピーディーに作れることが強みです。最短だと30秒程度でアンケートフォームが完成します。アンケートの回答数はダッシュボードに反映され、自動で集計されます。
そのため、集計にかかる手間や時間を効果的に節約できるでしょう。さらに、データはCSVやGoogleスプレッドシートなどにエクスポートできます。
formrunの導入事例
株式会社モノクロム
お問い合わせフォームをはじめ、資料請求やキャンペーン用のフォームにformrunを利用。会員情報とお問い合わせフォームの紐づけも、数時間の作業で実装が完了して助かったとのこと。
formrunの公式サイト内、導入事例集で様々な企業の事例が詳しく紹介されています。
公式サイト:formrun
8、Zoho Survey
Zoho Surveyはゾーホージャパン株式会社が提供する、顧客満足度調査・アンケート集計ツールです。ドラッグ&ドロップによる直感的な操作で、簡単にアンケートフォームを作れます。簡単な内容であれば、数分程度でアンケートを作成することも可能です。
また、25種類以上の質問形式が用意されており、目的に合わせたアンケートを作成できます。
公式サイト:Zoho Survey
9、SELECTTYPE(セレクトタイプ)
SELECTTYPEは株式会社セレクトタイプによるアンケート作成ツールです。会員・メンバーだけに限定してアンケートを実施できる仕組みになっています。いくつかのステップを踏むだけで、会員限定アンケートを簡単に作成できます。
アンケートフォームのデザインはカスタマイズが可能です。自動集計機能も搭載されており、業務効率のアップにつなげられます。また、セキュリティ面を強化したい人に向けて、簡易パスワード認証機能も備わっています。
公式サイト:SELECTTYPE(セレクトタイプ)
10、MOMONGAアンケート
iPadのアンケートアプリとして10年以上サービスを提供し、その導入実績6,000社になります。BtoBの利用に特化しているのが特徴で、展示会・イベント等で非接触のアンケート回答や、QRコードによる店頭での調査。URLの共有により社内のアンケート調査も簡単に行うことができます。
無料のフリープランでも回答件数10,000件まで対応しており、期間も無制限に利用が可能となっています。
iPadで利用できる無料のアンケートアプリをお探しなら、MOMONGAアンケートがおすすめです。
公式サイト:MOMONGAアンケート
有料のWebアンケートツール3選
ここまで無料のWebアンケート作成ツールを見てきて、希望の機能が全て備わっているものがなかった。もっと自由度の高いものがよいという場合は、有料のWebアンケートツールも視野に入れていきましょう。
1、CREATIVE SURVEY(クリエイティブサーベイ)
クリエイティブサーベイ株式会社が提供する、アンケート作成ツールです。特徴は、何といってもカスタマイズ性の高さです。豊富なデザインとテンプレートが用意されており、自社のイメージにぴったりなアンケートフォームを作れます。
フォントは200種類以上も用意されており、アンケートフォームの見た目を重視する人にも向いています。利用者を退屈させない、美しい画面で楽しみながら回答してもらえるでしょう。
多様なデバイスに対応できる仕組みになっており、回答者の幅を広く設けられます。どのデバイスから見てもデザインが崩れる心配がなく安心です。回答者とのコミュニケーションがより円滑なものになります。
また、アンケートの回答画面はURLで発行されます。アンケート対象者やメディアごとにURLを発行することも可能です。そのため、間口が広くメールやSNSなどのさまざまなメディアを利用し、効率的にアンケートを実施できます。
公式サイト:CREATIVE SURVEY(クリエイティブサーベイ)
2、フォームブリッジ
フォームブリッジはトヨクモ株式会社が提供している高機能Webフォームです。アンケートや問い合わせに関するWebフォームを、マウス操作のみで手軽に作成できます。
入力したデータは、ビジネスアプリ作成クラウドサービスの「kintone」に投稿できます。なお、kintoneのユーザーライセンスがない人でもデータ登録が可能です。登録するフォームおよびデータの数に制限もなく、自由に使えます。条件分岐フォームやステップフォームといった、高度な回答方式を用いることも可能です。
また、アンケート回答者には簡易認証を設定でき、匿名の回答でも誰のデータなのか判断できます。さらに、IPアドレスの制限も設定可能です。社外からの回答を防げるため、社内アンケートを実施する際にも重宝します。
公式サイト:フォームブリッジ
3、Anky
Ankyは株式会社スプラシアが提供する、iPad向けのアンケートサービスです。イベントや展示会、セミナーといった対面接客を想定したシーンで多く活用されています。
来場者へのアンケートや、商談時のヒアリングなどに役立てられます。また、アンケート画面のカラーを変更したり、自社のロゴを表示させたりするなど、カスタマイズ性が高いことが魅力です。自社ならではのアンケートを作成したい場合にも便利でしょう。
Ankyの特徴は、iPadで撮影した名刺をデータ化し、アンケートデータに紐付けできることです。名刺とアンケートのデータを紐付けすることで、すぐにマーケティングに生かせます。さらに、アンケートの回答中に画像や動画などの資料を閲覧できることも強みです。
商談をよりスムーズに、有意義なものにできます。テキストは英語にも対応しており、グローバルなビジネスシーンで役立てられます。
公式サイト:Anky
Webアンケートを効率的にするためにツールを利用しよう
専門知識のない人でも使いやすいアンケート作成ツールは数多くあります。無料で利用できるものもあるため、まずは気になるツールを試してみるのも良いでしょう。
よりこだわりのあるアンケートを作りたい場合は、有料のものを選択することも一案です。Webアンケートを効率的に行うためにも、便利なツールを活用してみてはいかがでしょうか。
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