X(旧twitter)広告とは?配信できる広告の種類や費用と出稿方法を解説!
日本のX(旧twitter)利用者数は世界第二位の多さとなっており、X広告は、多くのユーザーにアプローチしたいときに効果的です。タイムラインに自然に表示させられるので、ユーザーの目にも止まりやすいという特徴があります。
しかしX広告には非常に多くの種類があるので、どの種類を選べばいいのか、実際にどんな広告が配信できるのか、イマイチ理解できていないという人も多いはずです。どれくらいの費用が掛かるのかもあらかじめ知っておきたいでしょう。
そこで、今回はX広告の種類や費用、さらに出稿方法をくわしく解説していきます。これを読めば、今すぐX広告が配信できるようになります。参考にしてみてください。
目次
X(旧twitter)広告とは
X広告とは、Xのタイムラインや検索画面上に配信するインターネット広告のことです。
ユーザーの興味や関心に合わせたターゲティング広告を配信することができるため、ユーザーの目に止まりやすいという特徴があります。
X広告は「PR」表記がされるためほかの投稿とは区別されますが、タイムラインに自然に溶け込むデザインなので、ユーザーも自然に見ることができます。またほかの投稿と同様にリポストやいいね、フォローも可能なため、ユーザーの反応がわかりやすいです。
そのため、従来のインターネット広告よりも自然にユーザーに興味・感心を持ってもらいやすいのが大きな魅力と言えます。
>>>ターゲティングとは?設定する方法やセグメンテーションとの違い、その重要性を徹底解説
X(旧twitter)広告を利用するメリット
X広告は、ユーザーの目に止まりやすく、自然に興味を持ってもらいやすいという大きな魅力があります。それだけではなく、次のようなメリットもあるのが特徴です。
- 拡散力が高い
- 若年層へのアプローチ力が高い
- ターゲットを細かく設定できる
このように、X広告には上記のようなメリットも存在します。上手に使うことで、大きな恩恵が受けられるかもしれません。
ここでは3つのメリットについてさらにくわしく解説します。
拡散力が高い
ほかのSNS広告と比較しても、X広告は非常に高い拡散力を持っています。リポスト・引用リポストによって、簡単に情報をほかの人に広めることができるからです。アクションもワンタップのみとシンプルなため、ユーザーも情報の拡散に抵抗がありません。
一度リポストされたX広告は、いろんな人々に広がっていきます。興味のあるユーザーの目に付けば、更にリポストされ、より多くの人の目に付くようになるでしょう。リポスト件数が多くなれば「バズる」という状態になります。
そして、ユーザーにリポストされ「二次拡散」された投稿には、広告費用が発生しません。拡散されればされるほど、費用をかけずに広告を広めることができるのです。
これはリポストやいいね機能を備えているXならではの機能です。この拡散力の高さを利用することで、広告をより多くのユーザーに見てもらえるようになります。
若年層へのアプローチ力が高い
総務省が行った「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、Xは若年層の利用者数が非常に高いことが明らかになっています。
10代で65.7%、20代では81.6%ものユーザーが利用しています。そのため、X広告は若年層へのアプローチ力が非常に高いのです。
また日本のX利用者数は世界第二位の多さです。国内に住む非常に多くの若年層に広告を見てもらうことができます。そのため、若年層向けを中心に高いアプローチ力が期待できます。
ターゲットを細かく設定できる
Xは、ユーザーのフォローやポスト、検索履歴や閲覧したポストなどを細かく分析し、表示する広告をカスタマイズしています。そのため、X広告の配信ターゲットを細かく設定できるのが特徴です。
ターゲットを細かく設定すると、ユーザーの興味が向きそうなX広告のみを表示するため、最初から関心を持ってもらいやすく、目に止まりやすいと言う特徴があります。
年齢や地域、性別などの基本的なデータもターゲティングに利用できるので、ターゲットにしたい層にピンポイントでアプローチができます。
さらにX広告では、「興味関心およびフォロワーが似ているアカウントのターゲティング」が設定できたり、既存のフォロワーをターゲットに設定できる「フォロワーターゲティング」が利用できたりします。
これは企業・サービスに興味を持ちやすい人に広告を届けやすく、既に興味を持っている人にもアプローチできるという特徴的なターゲティング機能です。こうした機能が使えるのも、X広告の大きな魅力です。
X(旧twitter)広告の費用と入札形式
X広告の費用は、オークション型の入札形式となっています。インプレッションを獲得したときや動画が再生されたときなど、費用が発生するアクションを広告主が指定し、実際にそのアクションがあった際に費用が発生します。
事前に設定したアクションを行った時以外は費用が発生しないという特徴があり、さらに最低入札額も決まっていないため、低価格でX広告配信を始めやすいのは大きなメリットです。
ここでは具体的な課金方式と入札形式について紹介します。
課金方式
課金方式 | 費用の目安 |
インプレッション数 | 1,000インプレッションで400円~650円 |
動画の再生数 | 再生あたり5~20円 |
アプリのインストール数 | 1インストールあたり100~250円 |
リンクのクリック数 | 1クリックあたり24円~200円 |
エンゲージメント数 | 1エンゲージメントあたり40~100円 |
X広告は、課金方式別に上記のような費用相場となっています。公式では発表されていない情報なので、あくまで目安として参考にしてください。
インプレッション数課金とは、X広告がユーザーに表示された時の回数です。1,000インプレッションごとに料金が発生します。
動画の再生数課金は、動画広告が再生されるたびに料金が発生する仕組みのことです。全画面表示・50%表示・既定の秒数以上の再生の、いずれかの基準を満たしたときに費用が発生します。
アプリのインストール数課金は、アプリがインストールされた際に課金される方式で、リンクのクリック数課金は、リンクがクリックされた際に発生する課金のことを指しています。
そしてエンゲージメント数課金は、いいね・リポスト・返信が行われた時に発生する課金です。配信するX広告に合わせた課金方法を選択しましょう。
>>>インプレッションとは?意味やPV、リーチ数との違い、増やす方法について解説
入札形式
- 自動入札
- 上限入札単価
- 目標入札単価
X広告の金額はオークション型の入札形式で決定されます。
自動入札は、予算を指定し、指定した予算内で自動的に入札する方法です。初心者におすすめの方法で、どれくらいの相場で落札されるのかを知りたいときにおすすめとなっています。
上限入札単価は、支払える上限額を決めておける機能となっていて、決めた上限以上の費用は発生しません。X広告の相場を知っており、広告運用の経験がある程度ある人におすすめです。
そして目標入札単価は、課金方式に対して目標金額を設定しておける機能となっています。最終的に目標の金額に近づくよう、自動的に入札額を調整するのが特徴です。
これらの入札形式をうまく使い分けることで、効率的なX広告運用が目指せます。
X(旧twitter)広告の種類
X広告には、広告主が広告の魅力を最大限にアピールできるよう、次の6つの種類が設けられています。
- プロモ広告
- Amplify
- テイクオーバー
- ライブ
- ダイナミック商品広告
- コレクション広告
目的や広告の内容、ターゲットに合わせた広告の種類を選ぶことで、より一層高い広告効果を実感できるようになります。
ここでは、上記6つの広告の種類についてそれぞれの特徴を解説します。広告を選ぶ際の参考にしてみてください。
プロモ広告
プロモ広告には、次のような種類があります。
画像広告 | 商品やサービスを1枚の画像で紹介する |
動画広告 | 商品やサービスを動画で紹介する |
カルーセル広告 | 水平方向にスワイプできる、最大6枚の画像や動画を掲載できる |
テキスト広告 | Xの他のコンテンツに溶け込みながら、シンプルなポスト広告を流せる |
モーメント広告 | 複数のポストを利用して、ストーリーをユーザーに伝えられる |
上記のような種類の広告フォーマットで、商品をプロモーションできるのが、プロモ広告の特徴です。
たとえば、1枚の画像で興味を抱いてほしいときは画像広告、視覚や聴覚に訴える広告を流したいのなら動画広告、複数枚の画像を見てほしいならカルーセル広告が向いています。
広告の目的に合わせた種類を選ぶことが大切です。
Amplify
Amplifyとは、X上に流れるコンテンツパートナー(報道機関)の配信動画の冒頭に、広告を表示する動画広告の形式のことです。次の2種類の広告フォーマットが用意されています。
Amplifyプレロール | 動画を表示させるコンテンツカテゴリーを15種類以上の中から選ぶことができる |
Amplifyスポンサーシップ | 1つのコンテンツパートナーと1対1で提携関係が結べる |
なおAmplifyスポンサーシップは、セルフサービス方式を利用中の広告主には提供されていないので注意してください。
テイクオーバー
テイクオーバーとは、タイムラインや検索タブの上部に、独占的に広告を表示させる方法です。多くの人の目に付くことができ、膨大なインプレッションが期待できます。
配置方法は次の通りです。
タイムラインテイクオーバー | タイムラインの一番上に広告を表示させる |
トレンドテイクオーバー/トレンドテイクオーバープラス | 検索タブに広告を表示させる/動画要素を加えることができる |
それぞれ、ユーザーがXを開いて一番最初に目にするところに広告が表示できるという特徴があります。ユーザーの興味を強く引き付けられます。
ライブ
ライブとは、ライブ放送を世界に向けて配信できる広告スタイルのことです。ユーザーはライブ配信広告にリアルタイムで参加することができます。
たとえば製品の発表会や、会議の様子、ファッションショーなどさまざまなシチュエーションで利用できるのが特徴です。
ブランドやサービスの知名度を高めることができますし、ユーザーは広告を見ているという感覚ではなく、生配信に参加しているという気分で視聴できます。自然に知名度があげられる方法です。
ダイナミック商品広告
ダイナミック商品広告とは、ユーザーにとっての適切なタイミングで、適切な商品を広告で宣伝できる機能のことです。商品をカートに入れたのに購入していない、などのユーザーをターゲットとして定め、その商品を再度広告で配信できます。
また見込み顧客ターゲティング機能を使えば、サイト訪問がなく、商品を見たことのないユーザーに対しても、そのユーザーに合う関連商品の広告を配信することができます。
ユーザーの購買につなげたいという企業に、おすすめのX広告です。
コレクション広告
コレクション広告とは、X上で閲覧・確認・購入までできる広告手法です。メインの画像ひとつが大きく表示され、その下部に複数の商品サムネイル画像が表示できるという特徴があります。
コレクション広告を利用すれば、ショッピングサイトのように、商品に関するすべての画像を1画面で確認することができます。また、商品ごとに異なるページに飛ばせるため、誘導先のカスタマイズも可能です。
ショッピング感覚で広告を見てほしいという企業に、おすすめのX広告となっています。
X(旧twitter)広告のクリエイティブの種類
Xのプロモ広告には、全部で5つの広告クリエイティブの種類が用意されています。
- テキスト広告
- 画像広告
- 動画広告
- カルーセル広告
- モーメント広告
それぞれの広告ごとに特徴が異なり、向いている広告の内容も異なるため、自分の企業や目的に合うクリエイティブの種類を選ぶことが大切です。
ここではそれぞれのクリエイティブの種類や特徴について、くわしく紹介します。プロモ広告を利用する際の参考にしてみてください。
テキスト広告
テキスト広告とは、標準的なポストと同じようなスタイルでユーザーに情報を発信できる広告クリエイティブです。Xの他のコンテンツに自然に溶け込めるため、ユーザーに広告だと思われにくく、自然と目についてもらいやすいのが特徴です。
リポストやいいねもできるので、拡散力も高いという特徴があります。
ポストの本文は日本語の場合だと140文字以内となっていますが、12文字分はリンクテキストとなるため、最大で128文字しかタイムラインには表示されません。
画像広告
画像広告とは、画像1枚でブランドの特徴や商品、サービスをユーザーにアプローチできる広告クリエイティブです。インパクトのある画像を活用すれば、ユーザーの目に付きやすくなり、自然とリンクに誘導しやすくなります。
テキスト広告と同様に、ポストのリポストやいいねもできるため、拡散力の高さも期待できます。また本文中にテキストを添えることができ、日本語で140文字以内、リンクを除けば128文字までポストが可能です。
動画広告
動画広告とは、動画をタイムライン上に表示できる広告クリエイティブのことです。動画が使用できるので、ユーザーの視覚と聴覚に訴えかけられるという特徴があります。
また、動画広告もテキスト広告や画像広告と同じようにリポストやいいねが可能です。インパクトのある動画を作れば、多くのユーザーの目に止まることもできます。
動画と共にテキストも記載できるため、動画の内容にプラスで文字情報も加えることができます。効果的に活用すれば、多くの情報を分かりやすくユーザーに届けることが可能です。
カルーセル広告
カルーセル広告とは、1つの広告内に2~6枚の画像や動画を設置し、スワイプしてユーザーに見てもらうことのできる広告クリエイティブです。複数の商品を紹介できたり、ストーリー形式で広告配信ができたりします。
画像ではなく動画で配信することもできるため、通常の動画広告よりもさらに多くの情報をユーザーに届けることができるのです。
また1つの画像・動画につき1つのリンクを設定できるので、最大6つのリンクを配置できるという特徴があります。
モーメント広告
モーメント広告とは、ポストを何個もつなげ、140文字では伝えきれないストーリーをユーザーに届けることのできる広告クリエイティブです。テキストを長く表示できるため、ユーザーにより多くの情報が伝えられるようになります。
ポストは1~2個ほどつなげることもできますし、何個もつなげて長い文章を広告として表示させることもできます。伝えたい情報料にあわせて選べるので、自分の企業や広告内容に合った広告が配信可能です。
X(旧twitter)広告の始め方と設定方法
ここからは、X広告の始め方と設定方法を紹介します。画像付きで詳しい手順を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
アカウントを作成する
初めて広告を配信する場合、まずはX広告アカウントを作成します。広告を配信したいアカウントのメニューから「広告」を選択してください。
国と地域、タイムゾーンを選択すると、広告の目的を選択する画面になります。どのような目的で広告を配信したいのか選択してください。今回はリーチ広告を選択します。
目的を選択すると、「リーチ広告を作成」の画面に移動します。テキストや画像を追加しましょう。プレビューを確認しながら編集することが可能です。
広告ができたら、「次」を選択してください。「配信をカスタマイズ」の画面に移動します。どんなユーザーに配信したいのかをくわしく設定することができます。
オーディエンスの特性では性別や年齢、場所などが指定できます。ターゲティング機能では、ユーザーが検索するキーワードや、特定アカウントのフォロワーと似ているアカウントに配信するかどうかなどが設定できます。
配信期間やオーディエンスの概要なども確認したら、「キャンペーン開始」を選択してください。これで広告が配信されます。
その後、上記の画面に移動します。成果を確認するために、「広告マネージャー」を開いてください。
広告を作成する
ここからは、広告マネージャーで広告を作成していきます。なお、広告マネージャーでは現在配信中の広告の成果も確認することができます。
まずはクリエイティブのタブから「作成画面」を選び、下記の画面を開きましょう。
公国名や商品カテゴリーなどが選択できます。プレビュー画面で広告の配信プレビューを確認しながら作成していきます。
作成画面では、単一メディアにするかカルーセル広告にするかが選択できます。画像やテキスト、動画だけの広告にする場合は単一メディアを選択します。
2~6枚の画像を載せる場合は「カルーセル」を選択してください。
これで広告が作成・配信されます。こまめに広告マネージャーを開いて成果を確認しつつ、広告を運用してみてください。
X(旧twitter)広告を活用して認知度や売上を向上させよう
X広告は、拡散力の高さや若年層へのアプローチ力の高さ、ターゲティングを細かく設定できることなどさまざまなメリットがあります。多くのユーザーに広告を見てもらうことができるため、たくさんの人に情報を届けることができるでしょう。
その一方で広告の種類が多く、またプロモ広告はクリエイティブの種類もさまざまなので、どの広告を選べばいいのか分からないと迷ってしまう人も少なくありません。それぞれの広告の特徴を知り、広告を上手に活用することが大切です。
X広告は少ない費用でも配信できるという特徴があります。広告にあまり予算をかけたくない人にもおすすめの方法です。ぜひ一度、X広告を運用し、企業の情報発信などに役立ててみてください。
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