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Yahoo!広告キャンパスとは?資格内容やメリットなどを解説

Yahoo!広告キャンパスとは?資格内容やメリットなどを解説

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Webからの集客を向上させるには、「Web上での広告戦略」が重要です。Google広告やYahoo!広告といったプラットフォームにあわせて、最適化された戦略を展開していくことが求められるでしょう。

一方で、広告プラットフォームによって仕様や使い方は異なり、効率的な運用には相応の知識が必要になります。

この記事では、主要な広告プラットフォームの1つであるYahoo!広告の運用法を学べる「Yahoo!広告キャンパス」について、資格の概要やメリット、実際の使い方などを解説していきます。

Yahoo!広告キャンパスとは?

Yahoo!広告キャンパスとは?

Yahoo!広告キャンパスは、「Yahoo!広告」の知識を基礎から段階的に学べるオンライン学習サービスです。難易度や目的別にコースが用意されており、カリキュラムを修了してテストに合格することで認定資格を取得できます。

すべての講座は無料で提供されており、時間や場所にとらわれず、自分のペースで学習を進められる点が大きな特徴です。

なおYahoo!広告そのものは、Yahoo! JAPANやその提携サイトに広告を配信できるサービスです。国内の多様なユーザーにアプローチ可能ですが、自社の広告を効率的にターゲットへ届けるには一定の知識が必要になるでしょう。

この点で、Yahoo!広告キャンパスは、企業のマーケティング担当者などがYahoo!広告の運用を効率化・高度化するための支援を目的としたプログラムなのです。

Yahoo!広告キャンパスの対象となるユーザー層

Yahoo!広告キャンパスは、Yahoo!広告に関する知識はもちろん、Web広告の理論から実践までを体系的に学べるeラーニングプラットフォームです。

検索広告・ディスプレイ広告の基本的な知識から、ターゲティング設定の方法、入札戦略、広告クリエイティブの考え方など、広告効果を高めるための必須要素が網羅されています。

そのため、すでに広告業務に携わっているマーケターによる知識の整理や、広告代理店の新人研修をはじめ、幅広い活用方法が考えられるでしょう。

また学習用のコンテンツもわかりやすく、何度でも同じ箇所を復習できるので、広告運用の初心者が基本的な知識を身につける際にも有用です。

他の広告媒体との比較

Yahoo!広告キャンパスが「Yahoo!広告」の運用に焦点を当てた講座であるのに対し、Google広告にもスキルショップという公式認定資格があります。

どちらもWeb広告の運用に役立つ資格ですが、最大の違いはYahoo!広告が日本市場に特化している点にあります。

Google広告がグローバル向けの汎用的なコンテンツであるのに対し、Yahoo!広告キャンパスは「日本国内のユーザー動向」を前提とした学習内容を特徴としているのです。

このように、国内に固有のユーザーをもつYahoo!の媒体特性にあわせた運用ノウハウが手に入る点は、国内でビジネスを展開する上で大きな強みといえるでしょう。

Yahoo!広告キャンパスで学べる内容

Yahoo!広告キャンパスで学べる内容

Yahoo!広告キャンパスでは、Web広告についての基礎知識から、実際の広告運用に関する専門知識まで、広範囲の内容が扱われています。学習コンテンツは大きく4つのカテゴリに区分されており、それぞれ以下のような内容を学ぶことができます。

インターネット広告の基礎

「インターネット広告の基礎」は、Web広告に関する基本的な知識や用語を学ぶためのカテゴリです。Web広告にはどのような種類があるのかを学び、それぞれの特徴を理解することから学習ステップが開始されます。

またYahoo!広告をはじめとする広告プラットフォームにおいて、「どのように広告が出稿され、どのように費用が決められるのか」といった出稿・入札の仕組みについても知ることができます。

Web広告全般の基礎知識を学べ、運用に必要な指標・用語の意味もわかるので、マーケティング初心者に最適な内容だといえるでしょう。

クリエイティブの基礎

「クリエイティブの基礎」というカテゴリでは、広告の印象を大きく変えるクリエイティブについて、画像やタイトル、説明文など「どの部分がどういった面で影響を与えるか」を具体的に学ぶことができます。

加えて、広告指標とクリエイティブの関係や、的確に訴求するうえでのポイントなども学習可能です。

またクリエイティブにおいてNGとされる表現など、運用上のルールについても扱っています。「どんな広告を出せばよいかわからない」という広告主にとって、まずチェックしておくべきコンテンツだといえるでしょう。

Yahoo!広告 ディスプレイ広告

Webサイトやアプリ上で主にバナー形式で表示される「ディスプレイ広告」について、概要や運用法を学ぶカテゴリです。

具体的には、ディスプレイ広告にどんな種類があるのかを把握したうえで、目的に応じて適した施策を選択するスキルを身につけていきます。また「どの指標を見ながら運用していけばよいか」「現状の課題に対してどの設定を変更すればよいか」といった実践的知識も身につくでしょう。

加えて、キーワードやエリア、時間帯ごとにターゲティングを最適化するための知識や、費用対効果を高めるための観点についても学ぶことができます。

Yahoo!広告 検索広告

ユーザーの検索行動に応じて表示される「検索広告」の仕組みをはじめ、各種指標の読み取り方や効果測定の方法、施策の改善に向けた分析と考察の手法などを広く学習するカテゴリです。

具体的な管理ツールの使い方についても学べ、入札戦略の考え方や、ターゲティング設定の方法など、実践的な知識を身につけることができます。

Yahoo!広告キャンパスで取得できる資格

Yahoo!広告キャンパスで取得できる資格

Yahoo!広告キャンパスで学習した内容は、そのままキャンパス上の資格試験でテストすることができます。

キャンパス上には3つの資格試験が用意されていますが、上記の学習カテゴリと厳密に対応しているわけではなく、ゆるやかに連動している形となっています。なお受講を終えていなくても、試験だけを受けることも可能です。

以下ではより詳しく、各資格の概要について解説していきます。

Yahoo!広告 ベーシック

Yahoo!広告キャンパス上で獲得できる資格のうち、もっとも初級に位置づけられるのが「Yahoo!広告 ベーシック」です。

初級編の資格とはいえ出題範囲は広く、入門用の講座である「インターネット広告の基礎」と「クリエイティブの基礎」のほか、ディスプレイ広告や検索広告の知識も求められます。合格するためには、用意されている講座を一通り学習しておく必要があるでしょう。

資格の趣旨としては、広告運用の全体像を理解し、今後の応用的な学習へとスムーズに移行するためのステップとして位置づけられます。Web広告の初心者向けの研修や、マーケティング担当者の知識の整理といった目的にも有効です。

Yahoo!広告 ディスプレイ広告 アドバンスト認定資格

Web広告の中級者以上に向けた応用編の資格であり、とくにYahoo!広告における「ディスプレイ広告」の知識に特化した内容が扱われます。

全般的な知識というよりは、「広告管理ツールの使い方」など、Yahoo!広告を運用するための知識やスキルを確認するための問題が多く出題される傾向にあります。

資格取得のためには、ディスプレイ広告に関する講座をしっかり受講することはもちろん、実際にYahoo!広告上でディスプレイ広告を運用してみることも大切でしょう。

実務を通じて実践的な知識を身につけることで、学んだ内容が「長く使えるスキル」として定着していくと考えられます。

Yahoo!広告 検索広告 アドバンスト認定資格

Yahoo!広告キャンパスの応用編にあたる資格のうち、「検索広告」に特化した内容を扱います。検索広告全般に関する基本的な理解はもちろんのこと、実際にYahoo!広告を運用する際の細々とした知識が求められる試験です。

ディスプレイ広告の資格と同様、キャンペーン設定の手順や、関連ツールの使用方法など、プラットフォームの仕様に対する深い理解が求められます。Yahoo!広告の運用経験がないと難解に感じられる場面も多く、専門性の高いコースといえるでしょう。

Yahoo!広告キャンパスで資格を取得するメリット

Yahoo!広告キャンパスで資格を取得するメリット

Yahoo!広告キャンパスは、単なる学習ツールにとどまらず、実際のビジネスやキャリア形成においても大きな効果を発揮します。以下では具体的に、受講や受験のメリットについて解説していきます。

企業内研修として取り入れやすい

広告代理店やメディア企業をはじめ、Yahoo!広告キャンパスは新人教育や部署異動時のトレーニングとして利用しやすいプラットフォームだといえます。

キャンパス上の学習コンテンツは、広告のプロフェッショナルによる監修を受けたクオリティの高い教材が揃っています。そのため自社で研修向け資料などを作成するリソースを削減しつつ、高度な学習プログラムを用意できるでしょう。

さらに管理画面上では受講状況が可視化されるため、進捗管理や教育成果の検証もしやすいと考えられます。

実務に即したスキルが身につく

Yahoo!広告キャンパスの各講座では、Yahoo!広告の管理画面の操作方法やキャンペーン設定の流れ、ターゲティングやレポート機能の活用法など、「広告運用の実務に直結する内容」を具体的に学ぶことができます。

用語や指標についても、実際の管理ツールなどと共通した用法となっているため、学習後すぐにYahoo!広告の運用に活用可能です。即効性のあるスキルを求める人にとって、非常に効率的な学習手段といえるでしょう。

自身のスキルを証明できる

Yahoo!広告キャンパスの認定資格は、Yahoo! JAPANが公式に発行するものであり、広告に関する知識とスキルを客観的に示すことができます。転職や副業、キャリアアップの際など、客観的に知識を証明するうえで有効です。

とくにYahoo!広告をすでに導入している企業で働く場合には、キャンパスの資格は大きなアピールになると考えられます。ターゲットの設定方法や入札戦略の策定など、プラットフォームに最適化された知識があることを示せるため、採用などの場面で有利に働く可能性もあるでしょう。

Yahoo!広告キャンパスの使い方

Yahoo!広告キャンパスの使い方

Yahoo!広告キャンパスは、ユーザー登録をすることですぐに受講でき、実践に活かせる内容を学ぶことができます。以下では実際に、Yahoo!広告キャンパスの使い方を解説していきます。

登録とログイン

Yahoo!広告キャンパスの利用には、ユーザー登録が必要です。Yahoo!広告キャンパスの公式ページから、「受講お申し込み」へと進み、開かれたページにユーザー情報を入力しましょう。

入力後、設定したメールアドレスにログイン用IDとパスワードが送られてくるので、リンクを開いてログインしてください。初回ログイン後、パスワードを自身の好きなものに変更すると、利用が開始されます。

講座の受講

講座を受講する際は、上部メニューの「学習コンテンツ一覧」を開くと、現在受講可能なコンテンツが表示されます。

カテゴリ別にコースを絞り込めるので、目的にあわせてカテゴリを選択するとよいでしょう。

なお学習する順番は定められておらず、好きなものから受講することができます。コンテンツを開くとスライドが表示されるので、内容を理解したら次のページに移行していきましょう。

スライドが終わり画面を閉じると、そのコンテンツのステータスが「修了」に変わります。

また学習途中でページを離れた場合も、そのコンテンツは一覧表示画面で「実施中」というステータスに変わるので、好きなタイミングで再度学習が可能です。

認定試験

一通り講座の受講を終えたタイミングなど、認定試験は好きなときに受けることができます。試験の準備が整ったら、トップページのリストから受験したいコースを選択し、遷移した画面で「実施」をクリックしましょう。

選択式の問題が出題されるので、制限時間内に解答していきます。解答を終えたら「採点」をクリックすると、結果が表示されます。

問題ごとの成否や正しい解答が表示されるので、間違えた箇所を中心に見直しておくとよいでしょう。

資格の発行

試験に合格すると、約款の同意画面に進めるようになるので、約款を確認したうえで画面の案内に従います。

その後、試験に合格したことを示すロゴにアクセスが可能になります。必要に応じて資格の証明などに活用するとよいでしょう。

なお、資格の有効期限は取得から1年間です。その後はあらためて試験を受け直し、再度取得する必要があります。

Yahoo!広告キャンパスを使いこなすためのポイント

Yahoo!広告キャンパスを使いこなすためのポイント

学習効果を高め、実務に活かすためには、Yahoo!広告キャンパスのコンテンツを計画的に活用することが重要です。以下のポイントを押さえることで、より効果的な学びが可能になるでしょう。

「学習」と「実践」を反復する

Yahoo!広告キャンパスで身につく知識には、管理ツールの使い方など実践的な内容が多く含まれています。そのため単に座学で済ませるのではなく、学習した内容を実際に運用しながら再確認していくプロセスも重要です。

また試験に合格したあとも、広告運用の場面で疑問に思う箇所があれば講座の内容を参照するなど、知識を整理する際にも活用するとよいでしょう。

学習の順序を工夫する

Yahoo!広告キャンパスの各講座は、受講する順番が定められておらず、受講者が自身のレベルやペースにあわせて好きなものから学べるようになっています。自由度が高い反面、「どれから受講していけばよいかわからない」と迷うこともあるかもしれません。

初心者の場合には、トップページの「難易度から探す」という欄から、「初級」をクリックして講座を一覧表示するとよいでしょう。

難易度が低めに設定された各カテゴリの講座が表示されるので、まずは「インターネット広告の基礎」に属する講座から受講していくのがおすすめです。

その後、「クリエイティブの基礎」の講座を受講し、自身の環境に応じて「ディスプレイ広告」と「検索広告」のいずれかに進んでいくとよいでしょう。

なお中級者以上の場合には、業務に直結するパートを重点的に学ぶスタイルも有効です。

他の学習プラットフォームと併用する

Yahoo!広告キャンパスの学びをより広げるには、Google広告のスキルショップなど別の学習プラットフォームと併用することも有効です。それぞれの広告媒体の違いや、ユーザー層の違いを理解することで、マルチチャネル戦略を構築する基盤が整うでしょう。

たとえば、ターゲティング設定や入札戦略の共通点・相違点を把握することで、運用設計の幅が広がると考えられます。

まとめ

Yahoo!広告キャンパスは、Web広告全般の知識から、Yahoo!広告の運用に特化した内容まで、さまざまなユーザーにあわせた学習コンテンツを無料で提供しています。

オンラインの講座のため、自身のペースで学習を進めていけるのが大きなメリットです。講座や試験は難易度別に分類されており、学習段階にあわせて理解を深めていけるでしょう。

個人のスキルアップはもちろん、社内研修など組織的な人材育成の場面でも有効です。進捗管理もしやすく、効率的に実践的なスキルを身につけることができます。

キャンパス上の講座は好きな順序で受講できますが、初心者の場合には「インターネット広告の基礎」から着手することをおすすめします。その後、「クリエイティブの基礎」を経たあとで、「ディスプレイ広告」と「検索広告」のうち必要性の高い方へと進んでいくとよいでしょう。

なおYahoo!広告の仕様が変更されれば、キャンパス上の講座内容もアップデートされていくと予想されます。そのため資格を取得したあとも、有効期限である1年を目安に、定期的に内容を学び直すとよいでしょう。

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この記事を書いた人

鹿嶋 祥馬
大学で経済学と哲学を専攻し、高校の公民科講師を経てWEB業界へ。CMSのライティングを300件ほど手掛けたのち、第一子が生まれる直前にフリーへ転身。赤子を背負いながらのライティングに挑む。

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