税理士のホームページデザイン事例6選!制作時に押さえたいポイントも解説
高いお金をかけてホームページを作ったのは良いものの、集客につながっていないという税理士も多いのではないでしょうか。今の時代、税理士に限らず事業を行うのであればホームページの制作は必要不可欠です。しかし、作っただけですぐに集客につながるほど簡単なものではありません。この記事では、税理士がホームページを制作する際に重要となる6つのポイントと、参考にしたいデザイン事例6選、集客に困らなくなるために把握しておきたいことをまとめました。
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目次
税理士事務所がホームページを持つメリットとは?
税理士事務所のホームページを作成するメリットはたくさんあります。まだ、自社事務所のホームページが無いのであれば、下記の5つのポイントを押さえたうえで、作成を検討してみてください。
- 信頼を得られる
- 名刺にホームページのURLを記載できる
- 紹介依存から脱却できる
- 営業コストの削減ができる
- 集客のコントロールができる
信頼を得られる
ホームページは、事務所の信頼性と信用性を高める助けとなります。専門的なデザインや使いやすさのあるナビゲーション、事務所の実績や資格に関する情報の掲載など、税理士ならではのプロフェッショナルなイメージを築くことができるのです。事実、総務省が公表した「令和3年通信利用動向調査報告書(企業編)」によると、実に企業の90.4%がホームページを開設・活用しているとされます。インターネットの発展した現代社会において、ホームページはWeb上の顔としての役割を果たすことを押さえておきましょう。
名刺にホームページのURLを記載できる
名刺にホームページのURLが記載されていれば、名刺交換をして先生に興味を持った方は、まず間違いなくホームページにアクセスしてくれます。事務所の概要や、先生の経歴などをホームページ上で伝えられれば、依頼を迷っている人の後押しをすることが可能です。
紹介依存から脱却できる
税理士の集客は紹介が主流でしたが、インターネットの普及や、競合の増加などもあり、人脈だけに頼った集客はリスクが高いです。ホームページからの集客に注力すれば、紹介だけに頼らずに、税理士事務所の経営が可能になります。
営業コストの削減ができる
異業種交流会などに参加して、名刺を配るような営業方法は、費用的にも時間的にも、多くのコストが発生します。その点、ホームページは24時間365日、集客と営業を同時に行ってくれます。もちろん、コンテンツを作成したり、定期的に更新をしたりする手間、ホームページを作成する費用はかかりますが、長期的に見れば必ずコストの削減につなげることが可能です。
集客のコントロールができる
営業や紹介からのお客様の場合、忙しくてリソースが不足しているときも、基本的に断ることが難しくなります。しかし、ホームページでの集客であれば、お問い合わせを一時的にストップすることが可能です。もちろん、再開するタイミングも自由に設定できるので、事務所の忙しさに合わせた集客ができるのも、ホームページ作成の大きなメリットとなります。
税理士のホームページに載せると効果的な項目
顧客の信頼獲得やWeb集客力を高めることができるなど、様々なメリットを有するホームページですが、「とりあえず作っておけば良い」というわけではありません。ここでは税理士のホームページ効果を最大限に活かしていくために、載せるべき項目・コンテンツについてひとつずつ説明していきます。
サービス内容
税務相談や申告事務、事業活動のサポートなど、あなたの事務所が提供するサービスを記載しましょう。一ページに一覧でまとめてしまうのも良いですが、サービス内容ごとにページを独立させ、詳しいサービスの流れを載せておくとより親切な設計になります。
税理士紹介
あなたのホームページを訪れた人々は、相続や事業の再編など、何かしらの解決したい悩みをもっています。そして、悩みを持った人というのは“専門性を有する信頼できる誰か”に相談したいと思うものです。そのなかで税理士としての経歴や実績は、大きな信頼性を担保してくれます。しっかりと税理士紹介ページを作っておきましょう。
費用
たとえ、素晴らしい税理士の所属する事務所でサービス内容も顧客の悩みにマッチしていたとしても、料金が記載されていないと、二の足を踏んでしまうユーザーも少なくありません。各サービスや相談料はいくらなのか、きちんと記載しておきましょう。
実績・お客様の声
実際にサービスを提供した方々の声・口コミをホームページへ載せるのも、選ばれる税理士事務所になるためには大事な要素です。実績の掲載数が増えれば増えるほど、税理士としての権威性と信頼性は高まっていき、見込み顧客の安心感へとつながります。
>>口コミマーケティングとは?代表的な手法やメリットを成功事例とともに解説
会社概要・事務所案内
事務所名や住所、電話番号、営業時間、定休日、交通アクセスなど、会社・事務所の基本情報を記載しましょう。事務所のコンセプトや強みを端的に分かりやすく記し、アクセス情報にはGoogleマップを埋め込み、ユーザービリティを向上させるのもポイントです。注意点としては、SNSやポータルサイトなど、他の媒体に載せている情報と相違ない正確な情報を記しておくことです。
コラム・ブログ
ホームページでコラムやブログを書き、税理士の専門性や知識を活用した有益な情報を発信することで、潜在的なクライアントにアプローチする機会を得ることができます。また、ブログやコラムは、検索エンジン最適化(SEO)の観点からも有益です。適切なキーワードを使ったコンテンツを提供することで、検索エンジンでの表示順位を上げることができます。
>>ブログの始め方、作り方、書き方、稼ぎ方を初心者向けに解説
>>SEO対策の手法・具体的なやり方を基本から実践まで解説
FAQ・よくある質問
FAQ(よくある質問)ページは、顧客の疑問や不安を解消するための貴重な情報源となります。税理士を比較検討しているときや、ふとした疑問をもったときに、いつでもアクセスして必要な情報を得ることができるため、顧客満足度の向上につながるのです。掲載する回答は具体的で明確に記載し、曖昧な表現や専門的な用語は避け、読者が理解しやすいかたちで提供しましょう。
予約・問い合わせフォーム
ホームページから受注につなげることができるよう、電話番号のほかに予約・問い合わせフォームを用意しておきましょう。問い合わせフォームには、顧客の名前、連絡先、要件などの情報を入力してもらうことができるため、その後の顧客管理やメルマガ配信などのマーケティング活動へ役立てることも可能です。ただし、顧客情報を取得する際は、プライバシーとデータ保護を確保する必要があるのを忘れてはいけません。個人情報保護法や関連する規制には厳密に従うよう注意してください。
求人情報
ホームページ内で求人情報を掲載することで、24時間365日求職者にアピールすることができます。いわゆる求人広告媒体とは違い、掲載費用がかからないため、採用活動のコスト削減につながるでしょう。ホームページとは別に採用サイトを独立開設し、ホームページとリンクさせるという手段もあり、そうすることでより効果的な採用活動を展開できる場合があります。
税理士のホームページ作成に大切な6つのポイント
ホームページを作成する目的にもよりますが、ただ作るだけでは、大きな結果は得られません。誰に対して、何を目的にホームページを作成するのか。さらには、作成後の運用まで考える必要があります。ここでは、税理士事務所のホームページを作成するうえで、重要となる6つのポイントをご紹介します。
ポイント1:目的を明確にする
税理士がホームページを制作する際には、どのような役割を担わせるのか、その目的を明確にすることが大切です。
ホームページ作成の目的
- 税理士事務所の案内
- 集客
- サービス内容の紹介
- 求人募集
ホームページは「事務所案内」「集客」「販売促進」「求人募集」などの目的に活用できます。もちろん、1つのホームページで複数の役割を担わせることができますが、あれもこれもと詰め込むと、訴求点がぼやけてしまいます。そのため、どれを最優先するのかを決めるのがポイントです。
事務所の案内の場合
たとえば、名刺交換した人が「どのような事務所なんだろう」「先生の経歴は」などと気になった際に見てもらうホームページであれば「事務所案内」が主な目的ということになるでしょう。業務案内や事務所内の様子、先生・スタッフなどを適切に紹介すれば、信用力を高めるのに効果的です。
集客を目的にする場合
しかし、ホームページの目的を「集客」とする場合には、ただの事務所案内では反応してもらうことができません。この先生に相談したい、依頼したいと思ってもらうためには別なアプローチが必要になります。クライアントにどのようなメリットを提供できるのか、付き合うとどのようないいことがあるのかを具体的に説明するのが重要です。まず、事務所案内のホームページにするのか、それとも集客を目的としたホームページにするのかを決めましょう。
ポイント2:ターゲットを絞り込む
ホームページの目的を集客にした場合は、どのような企業や個人を集めるのか、ターゲットを絞り込むことが大切です。税理士の業務範囲は広く、企業の税務から個人の確定申告、相続税対策など多岐にわたり、業務の内容によって対象となる人も変わってくるでしょう。
設立したばかりの会社で税務申告について相談したい人と、相続税のことで相談したい人とでは、抱えている問題や悩みは大きく違ってきます。これらの人すべてを同じホームページで集客するのには無理があります。そのため、ターゲット別にホームページを作成するのがおすすめです。
ターゲット別にホームページを作成する
- 相続税対策に精通した税理士事務所
- 飲食店に強い税理士
- ネットビジネスに詳しい税理士
たとえば、上記のように、ターゲットに沿ってホームページを作成すると、対象となる人に興味を持って見てもらえるようになります。そのため、そこからスムーズに問い合わせや相談に導いて集客につなげることが可能です。
コストや運用面でターゲット別にホームページを作るのがむずかしい場合は、サブドメインを使ったり、別ディレクトリにしたりすることで、1つのWebサイトをターゲット別にわける方法もあります。そのうえで、その問題に精通した専門家であること、他の税理士にはないノウハウがあることをアピールすれば、効果的に見込み客を集めることができるでしょう。
ポイント3:最新の情報を発信する
税制をめぐる動きは激しく、税法改正や見直しが頻繁に行われています。また、決算申告や確定申告など、その時々によって必要とされる情報は違ってきます。そのため、税理士は最新の情報を届けるのが重要です。ホームページに古い情報がいつまでも載っていたのでは、事務所の信頼を損なうことにもつながりかねません。
そこでおすすめなのが、WordPressを使ってWebサイトを構築する方法です。WordPressでホームページを作成すれば、ブラウザの管理画面からページの作成や更新が簡単に行えるようになります。ホームページに関する知識やスキルがなくても問題ないので、更新するたびに業者に依頼する必要もありません。
WordPressのブログ機能で情報を発信する
WordPressにはブログ機能がありますので、ターゲットに対して、役立つ情報やタイムリーな情報を届けることができます。
- 飲食店のための節税ポイント
- 知っておきたい相続税対策
- 青色申告の書類作成の方法
たとえば、上記のような情報を定期的に配信すれば、専門性が高くノウハウを持った税理士として認識してもらえるでしょう。すると、「この先生に相談してみたい」と思ってもらえるようになり、高い集客効果が期待できます。また、WordPressはSEOに強いのが特徴です。WordPressで投稿する際に、タイトルや本文に上位表示を狙うキーワードを入れ込んで記事を作成すると、Googleなどの検索結果で上位表示される可能性が高まります。
ポイント4:わかりやすい言葉で伝える
税務で使う言葉には専門用語が多く、一般の人にはわかりにくいのが実状です。たとえば、「収入」と「所得」の違いがわからない人も珍しくありません。こんな用語は知っていて当然だろうと思わずに、中学生でも理解できるような、分かりやすい言葉で伝えるのがポイントです。
専門用語は極力使わずに説明する
ホームページに専門用語が並んでいると、ホームページを訪れた人は読むのが面倒になって、すぐにページを離脱してしまいます。そうなれば、当然集客につながることはありません。できる限り専門用語は使わず、どうしても使う必要がある場合は、その言葉の意味をかみ砕いて説明すると、わかりやすいホームページになります。
ファーストビューで訪問者を惹きつける
ホームページには「3秒ルール」と呼ばれるものがあります。ホームページを訪れた人は最初の3秒でこのページを見るかやめるかを判断してしまうのです。そのため、最初に表示されるファーストビューで、何について書かれているページなのか、読むことでどのような情報が得られるのかをわかりやすくアピールすることが大切です。
ポイント5:SNSと連携する
スマホユーザーが増えたこともあり、SNSを使って情報を収集したり、コミュニケーションをとったりする人も増えています。それだけに、税理士が集客するためにもSNSの利用は欠かせません。SNSには、拡散性の高いTwitter、若い女性に人気のInstagramなどがありますが、税理士の集客で注目したいのがFacebookです。
>>SNSの役割と目的~活用例や問題点を挙げながら再確認~
>>SNSマーケティングとは?メリットや始め方を成功事例も交えて解説
Facebookの情報は信頼性が高い
SNS上の情報は玉石混交ですが、実名登録が原則のFacebookは、他のSNSに比べて情報に対する信頼性が高いという特徴があります。Facebook上のネットワークは、現実社会でのつながりを背景にしている傾向が強いため、紹介などビジネスの輪を広げやすいのもメリットです。
>>【初心者向け】Facebookの使い方とは? 検索から退会までわかりやすく解説
事務所のページを持つこともできる
Facebookは個人のページだけでなく、Facebookページを利用することで事務所のページを持つことが可能です。事務所のFacebookページでも、ターゲットとなる人にとって役立つ情報やタイムリーな情報を投稿してホームページと連携すると、アクセス数を増やすことにもつながります。専門性の高さや、信頼できる税理士であることが伝われば、相談や仕事の依頼にもつながるでしょう。
Facebookページの作成方法をご紹介!マーケティングに必須!
ポイント6:アクセス解析をする
ホームページは作成して終わりではなく、出来上がってからがスタートです。ホームページの集客効果を高めるためには、アクセス解析が欠かせません。
>>サイト診断に有効な解析ツールを紹介!SEOの改善にもおすすめ!
アクセス解析で集客効果を高める
Google AnalyticsやGoogle Search Consoleを利用すると、アクセスしたユーザー数やページビュー数が把握できます。また、アクセスしている人の属性や検索に使用しているキーワードなどを知ることも可能です。思ったようなアクセスが得られない場合には、SEO対策が必要になります。たとえば、「○○市 税理士」「○○市 相続税対策」のようなキーワードで検索結果に上位表示させるためには、そのキーワードをホームページのタイトルやディスクリプション、h1タグ、見出し、本文などに適切に埋め込むのがポイントです。
リスティング広告の利用の検討も
狙ったキーワードで上位表示させるのが難しい場合は、リスティング広告を利用するのが効果的です。リスティング広告とは、GoogleやYahoo!で検索した際に結果画面に表示される広告のことで、検索するキーワード、地域、年齢、性別、興味などで細かくセグメントすることができます。そのため、リスティング広告を活用すると、商圏内の見込み客を効率よくホームページに導くことが可能です。
>>リスティング広告とは?集客に効果的な広告文を作成する3つのコツ
参考にしたい税理士のホームページデザイン事例6選
実際に集客や予約増加につなげている税理士のホームページには、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは参考にしたいホームページを6つ紹介します。
宮本税理士事務所
宮本税理士事務所のホームページです。基本的に白、黒、青の三色しか使わず、統一感のある配色とスタイリッシュなデザインで、誠実さを表現しています。ファーストビューから簡単に、メールや電話での相談を申し込めるのもポイントです。
井上義孝税理士事務所
井上義孝税理士事務所のホームページです。ファーストビューで事務所の代表税理士の写真を掲載することで、ユーザーに安心感を抱かせる工夫がされています。電話番号とお問い合わせのリンクを上部に固定し、どのページからでも問い合わせ可能になっています。
三保俊輔税理士事務所
三保俊輔税理士事務所のホームページです。サービス案内や顧問先様の声など、税理士のホームページとして必要な項目をしっかりと押さえつつ、事務所の経営戦略・教育理念・採用戦略についても詳しく記載しており、上手にブランディングを図っています。ファーストビューに事務所エントランスの写真を載せ、実際に来所したときのイメージを持ってもらうための工夫もされています。
山根憲司税理士事務所
山根憲司税理士事務所のホームページです。ファーストビューで代表税理士の写真を掲載し、元国税調査官という強みをしっかりとアピールしています。ブログの更新、SNSとの連携など、集客を見据えた運用をしやすいホームページといえます。
税理士法人石川オフィス会計
理士法人石川オフィス会計のホームページです。全体的な色合いが柔らかく、堅苦しさを感じさせないデザインが特徴的です。ファーストビューには近隣の催しの写真を載せることで、地元密着の事務所であることを上手くアピールしています。右下のバナーから、電子帳簿保存法・インボイス制度最新情報を確認できるのもポイントです。
円満相続税理士法人
円満相続税理士法人のホームページです。LINE公式アカウントやYouTube、Twitterといった各SNSと上手く連携させているのが特徴的です。全体的なデザインは落ち着きのある配色でおさえ、注目させたい箇所は目立つ色合いにしたり、バナー化したりするなど、細かい工夫がみられます。
ー税理士事務所のホームページ制作をお考えの方へー
Web集客にはホームページの活用が必須!
本当にお客様が増えるホームページの作り方を徹底解説!初心者の方でも取り組めるお役立ち資料を配布中です。まずはこの資料をご覧ください。
税理士のホームページはターゲットに合わせて制作・運用しよう
ホームページはあなたの事務所のWeb上の顔であり、Web集客の軸となるツールです。ターゲットやコンセプトに合ったデザインで、本当に納得のいくものを制作しましょう。そして、しっかりと集客につながるように運用していくことも重要です。検索エンジン最適化やSNSとの連携など、制作後の運用面にも力を注いでみてください。
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